ツイステッドワンダーランドに登場する個性豊かな生徒たちを、西洋占星術の観点から分析してみるブログ記事第3回になります。
今回はジャック・ハウル君を分析します!ジャックおめでとう!!
天秤座の基本的な性格については前回のエースの記事で書きましたが、基礎データに関しては再度書いておこうと思います。
【基礎データ】
期間:9月23日~10月23日
属性:風
区分:活動宮
支配星:金星
【天秤座の由来】
一般的には人類の段階的な堕落に失望して地上を去った正義の女神アストライアが、人々の心に正義と公平を愛する気持ちを思い起こさせるために持っていた天秤を空に掲げたという神話がモチーフとされています。
最近の説では乙女座がアストライア自身、天秤座がアストライアの持っている天秤を指しているという考えが一般的なようですが、私的に乙女座はデメテル、天秤はアストライアまたは正義の女神が持っている天秤として考えています。
じゃあ乙女座って結局誰なのさ?という話ですが、それはリドルの記事で書こうと思っています。いや約1年後じゃん!皆さんどうかその日まで覚えておいてください…。
【正義の女神とは】
ところで前の項目で言及した“正義の女神”ですが、アストライアとは別物になります。
目隠しをし、剣と天秤を持った姿は神話のエピソードに則った表現ではなく、司法・裁判の公正さという理念を形にしたものです。
裁判所の入り口に置かれている像、タロット大アルカナ「正義」のモデルがこの正義の女神です。
古代ヨーロッパでは概念を女神として表すいわゆる擬人化のような作品が作られることがありました。運命や正義がその代表例です。ただローマ神話にはそれぞれフォルトゥナ、ユースティティアという女神が存在し、擬人化で生まれた概念の女神との同一視がされていたりします(正義に関してはギリシャ神話のテミス、ディケー、アストライアとも同一視がされています)正直この辺りは何がどうなっているんだか私自身がよく分かっていません…。
簡単に言ってしまえば鶏が先か卵が先か、という話です。
ローマ神話に正義の女神がいるからモチーフとして組み込んで“正義の女神”を生み出したのか、“正義の女神”というモチーフを作ってみたら同じものを司る神様が他にいたものだからこのモチーフも「ユースティティア」と呼ぶようになったのか。
神話や芸術は人間と共に混ざり合う文化です。それでいて古代となってくると一体この神様はどこを起源としているのか、いつ生まれたのか、そんなものとても特定できませんし、文化が混ざると同一視が進み、それはそれはもう大変なことになっちゃいます。
本当にこの辺りは占いというか歴史学あるあるで…色々考えてはみるのですが、その当時を生きていない以上100%の正解が分かる訳がないので「分かりません!!!!」と常に玉砕しています。しました。
なんだか無駄に話を広げてしまったのですが、秤そのものに司法や公正の象徴という意味があるので、まず天秤座を理解するだけなら“秤”という特性に注目するだけで大丈夫です。弁護士バッジとかすごくいい例ですね。もしかしたら天秤座に関する神話は全て後付けだったりして…。
【ジャック・ハウルというキャラクター】
天秤座の性格分析についてはエースのところで割と書いてしまっているので、あとは当てはめるだけになってしまうのですが、ジャックはエースよりも天秤座特有のメリハリがついた人付き合いがより強く出ている印象です。序列に厳しく他人と馴れ合うことを嫌う点ですね。言うて話しかけたら案外普通に話してくれるところとかなんかすごい天秤座っぽい。馴れ合わないけど、人間関係の摩擦は無駄に作ったりしないわけです。
あれ?同じチームなのにそこそこ喧嘩腰だったビーンズカモの時のアズールとのやり取りは一体なんなのさという話ですが、ここは協力しようという提案に対して1人でいるデメリットと、共闘するメリットを提示されたことでジャックが(不本意ながら)共闘という選択をしたので、あそこはアズールが上手だったなと思いますwジャックが天秤座ではなく牡羊座とか牡牛座辺りのちょっと頑固な星座だったとしたらあの提案には乗らず、十分な力を発揮できずに終わっていたと思います。
気持ちは少し置いといて、状況を冷静に判断してどこかの勢力につくことが出来るのは天秤座の賢い部分です。ただ行動と気持ちは別なので、味方であっても忠誠心が伴ってないことはあるし、それを隠すのが上手いのでやはり世渡りの天才…天秤座恐ろしい子…。俺はレオナさんに憧れるサバナクローの生徒である以上、オクタヴィネルの胡散臭い奴とはつるまねぇという基本スタンスはイベントシナリオ中でも崩れてないですからね。
曲者揃いのナイトレイブンカレッジ内でジャック君は属に言う「常識人ポジ」として描かれています。それは「彼は自分の中にある正義に従っている。それがたまたま僕たちの思う正しいことと一致しているだけ」というジャックの在り方によるものです。
以前放送されたツイステッドワンダーランドチャンネル内でボイスキャストの坂泰斗氏がコメントされていて「そう!まさにそれ!!」と激しく同意したものです。(一字一句覚えていないので要約で申し訳ありません…汗)
凄くこの在り方があくまでも自分の中の正義を是とする天秤座らしい性格をしていますし、あくまでもモチーフはヴィランだから決して善玉としてキャラクターを書かないツイステッドワンダーランド…推せる…。
以上、少し複雑なお話を半分以上挟んでしまいましたが、天秤座分析その2になります。エースっぽい部分とジャックっぽい部分は天秤座さんはどちらも持っています。その強い弱いは自分の中に天秤座の特徴がどれくらいあるかといった部分に左右されるので、もし興味が出た方は是非ホロスコープを作成したり、作成依頼のお声掛けをしてみると面白いので、機会がありましたら是非ともよろしくお願いいたします!
次回はトレイ・クローバー先輩、星座も蠍座へ移行します。お楽しみに!
【出典】
『いちばんやさしい西洋占星術入門』ルネ・ヴァンダール研究所著 ナツメ社
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